なすブログ♪

このブログでは、私が知って覚えておきたいと思った情報や、ふと気づいたことをまとめています。

【書籍紹介】転職の思考法

こんにちは、ナスです♪

 

 

今回は、『転職の思考法』という書籍を紹介したいと思います。

 

 

これは北野唯我さんという方が書かれた書籍で、

北野さんはボストンコンサルティンググループという、

世界で1,2を争う経営コンサルティング会社で働いていた方です。

 

 

経営コンサルとは、簡単に言えば、

会社の売上がどうやったら今より上がるかを考えてアドバイスする職です。

 

 

よって北野さんは会社を上向きにするプロなので、

どんな会社が潰れるか潰れないかをよく分かっているということです。

 

 

そんな北野さんが転職についての考え方を記載したのが、今回紹介する『転職の思考法』です。

 

 

日本ではこれから益々転職が活発になってくるといわれています。

 

 

あの日本一の車メーカーのトヨタでさえ、終身雇用は難しいと言っていたので、ほとんどの企業が終身雇用をする体力がないといえます。

 

 

つまりその時その時で、活力のある企業に転職して身を移して行かなければ、働き続けることはできないということです。

 

 

そこで、この『転職の思考法』を読み、どんな企業は体力がなくて、逆にどんな企業に転職すべきかを理解しておくと少し安心です。

 

 

①まずはこの書籍のポイント(知っておきたい所)をリスト化しました。

それを読んでいただければ、ざっくりと書籍の内容は分かると思います。

 

 

②続いてどう行動していくべきかを考えました。それを参考にしていただければあなたが行動に移すときの参考になると思います。

 

 

 

【①書籍のポイント】
・市場価値は「技術資産」、「人的資産」、「業界の生産性」の3つの軸で決まる。

「業界の生産性」+どちらかが最低あれば給料は高くなる。

 


・「技術資産」=「専門性+経験」である。

専門性は職種(私の場合は研究)、経験は他の会社でも使える業界経験やマネージメント経験、企画開発の経験(私の場合は皮膚業界、派遣社員への指示だし、他社への技術指導、新製品の開発、実験計画など)

 


・20代は専門性(スキル)、30代は経験をとる。
理由は簡単で、そもそも専門性がないと色々な仕事を任せてもらえず、経験値がつかないので経験がとれない。

 


・福利厚生に依存すると、その企業の経営が苦しくなったときにコントロールできないので、

自分で専門性と経験を磨き、経営が苦しくなったら転職できるようにしておく方がリスクヘッジになる。



・「人的資産」=「人脈」である。

自分だからこそ動いてくれる人を作れているかが重要で、企業のネームバリューで仕事とれてるだけの人は人的資産は低い。

 


・また、コーチャビリティが高いことも人的資産が高い。

コーチャビリティとは、コーチされる能力のこと。

つまり教えてもらうのがうまかったり、かわいがられる存在であるということ。

 


・「業界の生産性」=「時給単価が高い会社あるいは、業績が伸びている会社」である。

仕事のライフサイクルで見極めることができる。
仕事のライフサイクルは、①ニッチ→②スター→③ルーティン→④消滅で表せることができ、ルーティン化してる仕事ばかりしている人は、そろそろ転職すべき。

 


・サラリーマンは社長の船に乗っているわけだから文句を言う筋合いはない。

あなたが文句を言っている人であれば、企業理念に共感できる企業へ転職すべき。

 


・大企業の競合となる急成長中のベンチャーが、複数参入している業界は伸びる(業界の生産性が高い)可能性が高い。



・業界の非効率を突いたロジックをもつサービスは伸びる。
つまり、同じ業界なんだけどアプローチの仕方が全然違うサービス



・成功した人のうち目の前のことを頑張れと言う人は、才能とタイミングが良かっただけで再現性がない。

あなたの上司に「目の前のことを頑張れ」と言ってくる人がいれば、その人には能力がないかも。
ではどうすればいいかというと、才能なしでタイミングも良くない殆どの人にとってはポジショニング(伸びてる業界を選ぶこと)が大事となる。

 


・強い会社はいつでも転職できる社員が残ってくれてる会社。

弱っている会社には、しがみつかないと生きていけない社員が大勢いる。



・伸びてる市場と働きやすさは長期的に見て比例する。

少なくとも相反するものではない。


・「市場価値がのびるか」と「働きやすさ」と「活躍の可能性」で転職先を探すと良い。

 

 

・「市場価値がのびるか」は上記の「業界の生産性」があるかを調べ、

20代の人あるいは、30代でスキルのない人であれば、スキルが得られるかで判断する。

30代以上の人は経験を得られるかで判断すればOK。

 

 

・「活躍の可能性」を探れる面接においての質問がある。
1.どんな人物をもとめ、どんな活躍を期待しますか?

2.社内で今活躍していて評価されている人はどんな人ですか。

現場の人との面談を設定してもらって実際にどんな働き方をしているかを聞くのがベスト
3.中途の人で活躍している人はどの部署を経てどんな業務をしていますか。

 


・転職エージェントを利用した場合、面接後にいいエージェントか見極める方法がある。

前提として、転職エージェントはあなたを転職させられればその後どうなろうが報酬が入るので、面接がうまくいけばほぼ100%転職するよう勧めてきます。

しかし、長期的な視点を持ったいい転職エージェントは、転職が失敗でなかったと思えるように全力で協力してくれます。

ゆえに次のような転職エージェントはいいエージェントいえます。

・面接後にその会社でやっていけそうか相談してみて、自分のキャリアを考えた上で返答してくれる。
・年収の交渉をしてくれる。
・他にいい求人がないか、粘り強く答えてくれる。
・転職先の社長や役員と強いパイプを持っていて面談を自由にセットできる。

 


・財務諸表だけで企業の価値を見極めることはできない
→口コミを見る。同業他社と比較する。

 


・やたらとメディア露出と資金調達をしている会社は要注意

 

 

・エージェントを使って人を採用しようとしている会社は、直接応募が少ない会社か、知人経由で集められてない会社である。
→いい企業には人が集まってくる(本当にいい人は取りに行く必要があるが)


・転職先としていい企業は、
1.中途者を重視しているか。
役員が中途者か、新卒者かで判断する。前者なら良い。

 

2.会社の強みが自分の強みとマッチしているか

強みは役員のバックグラウンド(職歴や情熱を生んだ過去の経験)の影響を受けている(ベンチャーは特に)。

 


・採用する際の費用ランキング
1.ヘッドハンティング
2.エージェント
3.ダイレクトリクルーティング
4.snsなどのマッチングサービス
5.知人からの紹介


・転職後期には「やはり転職をせずに今の会社に残ろうかな」という迷いを生じやすい。

そうなったら、当初の転職目的を思い出すこと。

 


・給料でなく、市場価値が上がる会社を選べ

 


・自分がいなくても会社は必ず回るので、それを理由に転職しないのはやめよう。

 


・転職することを誰か(親や配偶者)に説得を試みる場合、「ロジックを説明 」「共感」「信じてもらう」を意識する。

 


・「ロジックを説明 」=「なぜ今の会社ではだめなのか、転職先はどう良いのか」

 

 

・「共感」を得るには「ロジックを説明」する際に相手が分かるレベルの言葉で説明する。(横文字を使わないなど)

 

 

・共感をある程度得られたら、あとは「信じてもらう」

 

 

・これからの時代、好きなことを仕事にするか、仕事を最小限にして趣味に没頭する人が増える。
そんな中で嫌嫌で仕事をしていた(している)人はその波に乗り遅れる。

ゆえに、好きなことややりがいを求めて仕事することが重要になる。

 


・人には「何をするか」に重きをおくtodo型と、どんな人でありたいか、どんな状態にいたいかに重きをおくbeing型がいる。
→99%がbeing型なので、やりたいことがなくても悲観しなくて良い

 


・ではbeing型が仕事を楽しむには
〇市場価値を高める
〇仕事でつく小さな嘘を最小限にする
〇いい緊張を感じている
いい緊張とは社外に向けて実施していることに対するプレッシャー
(クライアントへの資料作成、プレゼンなど)
逆に悪い緊張は社内に向けて実施していることに対するプレッシャ
(社内会議資料作成、売上達成)

 


・being型が好きなことをみつけるには得意なことを好きなことに近づけるのがベター
〇他人は褒めてくれるが、自分はピンとこないものを好きに近づける
〇ストレスを感じずにできることを好きに近づける

 


・替えがきく存在から脱するには、好きなことや苦でないことを「ラベル」にする。
「ラベル」にすることは、何をしていくかの判断軸となるようなことや、理想

ラベルの例:新規開拓の鬼とか、既存顧客のニーズ汲み取りエースとか、地域創生プログラマーとか

 


・ラベルをつけられたらそれを強固にする仕事を選べば良い

 


・転職が当たり前になれば、今の会社では活躍できない人が活躍できる場所が見つかる。

 

・また会社は転職されては困るので、より魅力的になろうとする。

 

 

・失敗は必ず成功につながるが、唯一失敗に終わることがある。

それは腹をくくるタイミングで決断できなかったとき!!

 

 

・腹をくくれさえすれば失敗はすべて成功のもととなる。前を向く要素となる。

 

 

・選択が失敗かどうかは事後的にしか分からない。
どんな失敗経験も成功に辿りつければ全て成功のきっかけだったと言える。

 

 

以上が覚えておきたいことリストでした。

次にどう行動していくべきか記載したので、参考にしていただければ幸いです。

 

 

【②どう行動していくべきか】

1.自分が将来どうなっていたいかを考える。

私の場合:40代で、妻の実家を建て替え、実家の田んぼを維持し、妻とゲームをして過ごしたい。

 

2.自分の市場価値を見極める。

私の場合:技術資産は、、、

・実験できる

・皮膚業界に少し詳しい

派遣社員への指示だし経験あり

・他社への技術指導経験あり

・新製品の開発経験あり

・実験計画書作成経験あり

 

人的資産は、、、

・私だから動いてくれる人は0

・コーチャビリティは少し高いと思う。

 

 

業界の生産性は、、、

・実験スキル:スター

・皮膚業界:スター ~ ルーティン

・その他は経験が未熟なため、使えない。

 

3.伸びてる業界を調べる

私の調べでは:IT系あるいは再生医療

 

4.好きなこと(嫌ではないこと)を基準にどの業界に転職するか決める。

私の場合:持っているスキル的には再生医療系の方が生かせるものの、

1. 実験があまり好きでない。

2. 再生医療系は利益を出すのが難しい事業なので、おのずと給料も上がるか未知数

以上の理由から、再生医療系はなし

さらに、IT系は利益を生み出しやすい=給料が高くなりやすい=自分のなりたい状態に近づきやすいと考え、プログラミングを始めてみた。

結果、嫌ではないし楽しさも感じるので、IT系への転職を決意した。

 

5.転職を決めた業界へ転職する方法を考える。

私の場合:プログラミングスクールから転職するか、独学でプログラミングをして、IT系の派遣会社に入るかを考えた。

スクールに通うとその間仕事ができない(仕事しながらオンラインスクールを受けることもできたが、意思が弱いので続かないと考えた)ので、給料面を考慮して後者に決定。

 

 

ここまでが、私が考えたどう行動すべきかの指針でした。

あなたが考える際の参考になれば幸いです。

 

 

以上で『転職の思考法』の紹介は終わりです。

 

 

このブログを見てくれた人は買って読まなくてもいいかもしれません。

ただ、より具体的に内容を知りたい方や、もっと例がほしい方などは読んだ方が理解が深まると思いますので、下記にリンクを貼っておきます。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

  • 作者:北野 唯我
  • 発売日: 2018/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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